潮が引いた時にあらわれる表面が直径1~2mの五角形、菱形の天然石が亀甲状に並ぶ奇観。
奥武島の畳石は、沖縄県南城市の奥武島に位置する自然の景勝地で、その独特な地形が注目されています。畳石は、沖縄本島から南に約1キロメートル離れた小さな島、奥武島の西海岸に広がる自然の奇岩群です。畳石の名前は、石の形状が畳の表面に似ていることに由来しています。
奥武島の畳石は、自然の長い年月にわたる風化と侵食によって形成された石の群れです。畳石は、平らで広がりのある石が畳のように並んでいることから、その名が付けられました。これらの石は、規則正しく並び、まるで人工的に作られたかのような印象を与えますが、実際には自然の力によって形成されたものです。
畳石の石は主に玄武岩で、地質学的には溶岩の冷却によって形成されたものです。石の表面には、細かいひび割れや模様が見られ、これらは長い年月をかけて自然に刻まれたものです。石の広がりは数百メートルに及び、さまざまな形状の石が組み合わさっているため、見ているだけで興味深い景観が広がります。
奥武島の畳石は、自然の造形美を楽しむための観光スポットとして知られています。訪れる人々は、石の上を歩きながら、自然が作り出した不思議な景観を堪能することができます。また、島の西海岸に広がる畳石の上からは、青い海と美しい景色を一望することができ、絶好の撮影スポットでもあります。
アクセス方法については、奥武島までは沖縄本島からフェリーで移動することができます。那覇市からは、車で約30分の距離にある浦添港からフェリーが出ており、奥武島までの所要時間は約10分です。島内には交通手段が限られているため、徒歩での移動が主になります。畳石のある西海岸までの道のりは、比較的簡単に歩けるため、観光の際にはぜひ訪れてみることをお勧めします。
奥武島の畳石は、その独特な自然景観を保護するための取り組みが行われています。訪れる人々には、自然環境を大切にし、石の上での過度な活動を控えるようにとの注意が呼びかけられています。特に、石の上でのゴミの放置や過度な踏み込みは、自然環境に影響を与える可能性があるため、訪問者はマナーを守ることが求められます。
奥武島の畳石は、沖縄の自然が作り出した驚異的な景観の一つであり、その美しさと独特な形状で多くの観光客に愛されています。自然の力によって形成された石の群れが作り出す風景は、訪れる人々に感動と驚きを与えてくれることでしょう。美しい自然を楽しみながら、その保護にも配慮することが大切です。
久米島空港から車(一般道)で約30分