「おもろさうし」という歌にも歌われている、正門と裏門にある石造アーチ門が美しい城跡があります。
城の外には石畳を敷いた古屋敷が点在しており、正門から北西に約300メートル離れた崖の下には知念按司墓があります。
その近くには、玉城の受水走水と同じように、稲作発祥の地とされる「ウファカル」もあります。
# 知念城跡
## 美しい石造アーチ門
知念城跡は、「おもろさうし」という歌集にも謡われている美しい石造アーチ門がある城跡です。正門と裏門にあるこのアーチ門は、その美しさで知られています。
## 知念按司墓とウファカル
城の外には、石畳を敷いた古屋敷が点在しています。正門から北西に約300メートル離れた崖の下には、知念按司墓があります。その近くには、玉城の受水走水と同様に、稲作発祥の地とされる「ウファカル」もあります。
## 知念城の歴史
知念城(ちねんじょう、琉球語: ちねんグスク)は、沖縄県南城市知念にある12世紀末から13世紀にかけて築城されたグスク(御城)の跡です。代々同地の領主である知念按司が統治し、城跡は1972年5月15日に国の史跡に指定されています。
## 『おもろさうし』に謡われた城
知念城跡は、沖縄最古の歌集『おもろさうし』にも謡われた知念按司の居城とされています。自然の形のままの石を積んだ古い城と、一定の形に切った石を整然と積み上げる切石積みでできた新しい城の二つの郭から成り立っています。特に正門と裏門の石造りのアーチ門は、その美しさが印象的です。
## 発掘調査の成果
平成14年度から行われた発掘調査では、13世紀から15世紀を中心とした土器や輸入陶磁器、金属製品のほか、骨類や貝類などが出土しています。また、この場所は明治時代まで番所や学校などとして使われていたため、中世から近代までのものが入り交ざった複雑な遺構が見つかっています。
## 周辺の見どころ
城の外には石畳の道を挟んで古い屋敷が点在しています。付近には「受水走水」(うきんじゅ・はいんじゅ)と同様に稲作発祥の地と言われている泉「ウファカル」もあります。知念城跡は1972年に国の史跡に指定されています。
那覇空港からモノレールで15分 *旭橋駅下車 那覇バスターミナルへ(徒歩5分) → 那覇バスターミナルからバスで60分 *東陽バス 38番 志喜屋線 バス停久美山下車 → バス停久美山から徒歩で20分
那覇空港から車で60分 *那覇空港自動車道南風原北ICから国道329号線・331号線を知念方面へ