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アグー

豚肉文化の沖縄で圧倒的人気を持つブランド豚肉

全身黒色の琉球在来豚。黒毛の猪のような風貌を持った豚で、黒豚、島豚とも呼ばれ、やわらかく甘みを持つ肉が美味なことで有名である。「アグー」の起源は未だ不明な点が多いが、14世紀に中国(明の時代)から持ち込まれ、そのまま飼い続けられた島豚がそうではないかといわれている。第二次大戦の混乱の影響で頭数が激減し、一時は絶滅されたと思われたが、戦後発見された小頭数から再び養殖され、少しずつ数を増やしてきた。しかし、長年の近親交配の影響でか、発情が安定しない、分娩数が少ない等の問題があり、現在でも数が少なく、幻の豚とも呼ばれている。肉質は柔らかく臭みが少ない。赤身の部分が少なく脂肪が多いが、外来種と比べてコレステロール値は4分の1と低い。また、うま味成分であるグルタミン酸などアミノ酸成分も多い。現在は外来種との交配種が、ブランド豚としてスーパーマーケットの精肉および土産物として売り出されている。

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名称
アグー

恩納村・沖縄本島中部

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