沖縄で親しまれる「ナーベーラー」
若くやわらかなへちまを食用に
ナーベーラーは、沖縄で食用にされているへちまのことです。県外では、へちまといえばたわしやあかすりを思い浮かべることがありますが、沖縄では若くやわらかな実を野菜として利用します。
ナーベーラーはほんのりとした甘みがあり、火を通すとやわらかく、みずみずしい食感になります。沖縄ではゴーヤーに次ぐ夏野菜の一つとして親しまれ、家庭菜園などで育てられることもあります。
「ンブシー」は味噌で煮込む沖縄料理
煮物と汁物の中間のような料理
「ンブシー」は、豆腐や野菜、豚肉などを味噌で煮込む沖縄の伝統的な調理法です。煮物と汁物の中間のような料理で、具材が多く、味噌のうま味を生かして仕上げます。
ナーベーラーンブシーでは、ナーベーラーと豚肉を組み合わせるのが基本ですが、家庭によってはスパムやツナ、島豆腐などを加えることもあります。
ナーベーラーの食感を生かした味わい
じっくり煮込んで「ドゥー汁」を引き出す
ナーベーラーを中火でじっくり煮ると、へちまから水分が出て、とろみのある甘い汁に仕上がります。この汁は沖縄で「ドゥー汁」と呼ばれ、ナーベーラーンブシーならではの味わいを生み出します。
ナーベーラーがやわらかくなり、味噌と具材がなじんだところで仕上げるのがポイントです。ご飯との相性もよく、夏の家庭料理として親しまれています。
ナーベーラーンブシーの作り方
ナーベーラーと豚肉を準備する
ナーベーラーは皮をこそげ取り、斜め薄切りにします。豚の三枚肉は薄く食べやすい大きさに切り、味噌を絡めておきます。
具材を炒めてじっくり煮込む
鍋にラードを熱してナーベーラーを炒め、味噌を絡めた豚肉を加えてさらに炒めます。豚だしと大きめにちぎった島豆腐を加え、ナーベーラーがやわらかくなるまで煮込みます。
ナーベーラーから水分が出て、とろみのある汁ができたら完成です。ナーベーラー本来の水分を生かすことで、味噌の風味と豚肉のうま味が一体となった料理に仕上がります。
夏に味わいたい沖縄の家庭料理
旬は6月から8月
ナーベーラーの旬は6月から8月です。へちま自体は4月上旬から9月下旬ごろまで収穫されるため、その時期にナーベーラーンブシーも作られ、食卓に登場します。
沖縄の夏を感じる郷土料理
ナーベーラーンブシーは、食用へちまの独特な食感と、味噌や豚肉のうま味を楽しめる沖縄の家庭料理です。ご飯のおかずとしても親しまれ、沖縄の夏の食卓には欠かせない料理の一つです。
主な伝承地域:沖縄県内全域
主な使用食材:ヘチマ