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ナーベーラーンブシー

夏におなじみの家庭料理 へちまと味噌の相性が抜群な一品

沖縄の夏野菜の代表格「ナーベーラー」は食用のへちまのこと。家庭で簡単に栽培できるので自給する家も多く、夏の町内にはへちまが実る景色がひろがる。「ナーベーラーンブシー」は同じく沖縄に欠かせない豚肉とナーベーラーを味噌で煮込んだ料理。「ンブシー」は具が多い味噌煮込みのことをさす。ナーベーラーのとろりとした独特の食感と、瑞々しい肉質が楽しめる。豚肉の変わりにスパムやツナも代用され、島豆腐を加えることも。甘めの味噌味がよく絡み、ご飯のおかずにうってつけ。多くの家庭で楽しまれる夏の定番メニューだ。

旬    6月 7月 8月

「ナーベーラー」はへちまのことで、「ンブシー」は豆腐や野菜と豚肉を味噌で煮込む煮物と汁物の中間位の料理。「へちま」は、ゴーヤーに次ぐ夏野菜の代表格で、本島の中央、南風原町が日本屈指の産地です。県外ではへちまをというとたわしやあかすりのイメージがありますが、沖縄では、若くやわらかいヘチマを使うので、ほんのりとした甘みと軟らかい口当たりの野菜として使われます。「ナーベーラーンブシー」は中火でじっくりと煮るとどろっとした甘い汁“ドゥー汁”が出て絶妙なおいしさに仕上がるため、適度に“ドゥー汁”を出すことがコツです。へちまは親しみある食材で、味噌汁やカレーの具材として使われています。

ヘチマは4月上旬から9月下旬に収穫されるため、そのころに「ナーベーラーンブシー」も作られ、食べられます。

作り方は、ヘチマは皮をこそげ取り、斜め薄切りにしておきます。豚の三枚肉は薄くひと口大に切り、味噌を絡めておきます。鍋にラードを熱してヘチマを炒め、豚の三枚肉を味噌ごと加えてさらに炒めます。豚だしと大きめにちぎった島豆腐を入れます。ヘチマがやわらかくなり、どろっとした甘い汁が出てきたら完成です。

主な伝承地域:県内全域

主な使用食材:ヘチマ

Information

名称
ナーベーラーンブシー

恩納村・沖縄本島中部

沖縄県