そば粉ではなく小麦粉を打って作る「沖縄そば」を使った焼きそば。小麦粉を使ったそばがもっちりとしていて、そば粉で作った焼きそばよりもボリュームが感じられる。現在「沖縄焼きそば」はしょうゆやウスターソース、塩等での味付けが主流になっているが、沖縄では焼きそばの味付けにケチャップを使うのが常識だった時代もあり、その味は焼きそばというよりはナポリタンに近かったという。その伝統を守り、ケチャップ味の「沖縄焼きそば」が楽しめる店もまだ存在する。気になる人は挑戦してみて欲しい。
沖縄県の食堂やレストランでは、焼きそばに「沖縄そば」の麺が使われることがあります。これは正式な名称はありませんが、「沖縄焼きそば」と呼ばれています。県外の焼きそばとは麺や食感が異なります。このスタイルは比較的新しく、昭和30年代に既成の麺が流通し始めたころに誕生したと考えられます。具材は肉や野菜が使われますが、ランチョンミートもよく使われます。最初は本土のナポリタンに似たケチャップ味が主流でしたが、今ではウスターソース味や塩味、醤油味のものも増えています。
かつては、市販のゆで麺に醤油や塩などを絡めてそのまま常温で食べることもよくありました。これをからそばと呼び、石垣島ではからそばのタレも販売されています。ねぎやツナ缶など手軽な材料を加えれば一品料理としても楽しめるため、現在でも簡便な軽食や酒のつまみとしてよく利用されています。