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足ティビチ

(あし)

コラーゲンたっぷり!沖縄の郷土色豊かな豚足の煮込み料理

沖縄の郷土色豊かな料理で、コラーゲンたっぷりな豚足の煮込み料理。豚の足(方言名・チマグー)をぶつ切りにして昆布、大根を一緒に煮こんだ汁物。豚の足の肉質は脂肪が少なく、コラーゲンからなり、これを長時間かけて柔らかく煮ると、コラーゲンが何ともいえない味わいとなり、とろけるような舌触りになる。昆布との取り合わせも妙を得て、昔から珍重されている。柔らかい食感が食べやすく、お年寄りに好まれる代表的な琉球料理の一つである。

足ティビチは、沖縄の言葉で「チマグー」と呼ばれる豚の足を、クーブ(昆布)やデークニ(ダイコン)などと長時間煮込んで作る料理です。軟骨やゼラチン質が豊富に含まれており、特に老化防止や美容効果を期待するお年寄りや女性に好まれています。チマグーの特有の風味が深く、とろけるような食感と舌触りが楽しめます。沖縄は長寿県として知られており、「医食同源」や「以類補類」といった思想が根付いています。つまり、ある部位を食べることで、同じ箇所の体が良くなるという考え方です。内臓の調子が悪ければ内臓を、脚の調子が悪ければ豚足を、喘息などには肺を食べるといった具合です。

かつては宮廷料理として使われていましたが、最近では庶民の間でも親しまれるようになっています。

作り方は、豚足は皮を軽く焼いてから水洗いし、さらに湯洗いしてから、泡盛を入れた湯で下ゆでします。乾燥昆布は水で戻し、縦半分に切り、結び昆布を作ります。ダイコンは半月切りか輪切りにし、下ゆでしておきます。鍋に水、豚足、昆布、ダイコンを入れ、強火にかけます。沸騰したら弱火にし、アクを取りながら骨がすっと抜けるくらいのやわらかさになるまで、約3時間半煮ます。途中でやわらかくなった昆布とダイコンは取り出します。豚足がとろとろになったら、昆布とダイコンを戻し、塩、醤油で味を調えます。お好みでヒハツ(コショウ科の香辛料)をふりかけてください。

主な伝承地域:県内全域

主な使用食材:豚足

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名称
足ティビチ
(あし)

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