沖縄の県魚にも指定されている、名実共に沖縄を代表する魚「グルクン」(標準和名・たかさご)。地方によってはアカムロ(高知)、メンタイ、アカメンタイ(和歌山)、チャムロ(三重)、アカウルメ(奄美大島)などの別名がある。沿岸のサンゴ礁域や岩礁域周辺に群れで生息し、体は水中では鮮やかな青色で2本の黄帯が走り、非常に美しい。5~7月に1,500尾ほどの大きな群れで産卵を行う。追い込み網漁や刺し網で大量に漁獲される。生体の体色は青緑がかっているが、休息時や興奮している時、水揚げされた時などには体色が赤みを帯び、生体を見たことがない人にとっては、赤っぽい魚として認識される。淡い紅色の身は淡泊な味で、料理法は刺身、煮付け、焼き物、唐揚げなど。 また、かまぼこの材料としても利用でき、お頭から尻尾まで、無駄なく食べられる白身魚である。
グルクンは、沖縄ではタカサゴ科の魚のことを指します。これらの魚は、サンゴ礁の海に住んでいます。昼間には群れてリーフの外で遊泳し、餌を探します。夜になると、群れを離れてサンゴの下に隠れて眠ります。一般的に「グルクン」と呼ばれるのは、タカサゴです。沖縄県では県魚に指定されています。日本にはタカサゴの仲間が4属10種が生息しており、沖縄県では船釣りの対象として広く親しまれています。特に、クマササハナムロ属に属するタカサゴや、体が平たい「ヒラーグルクン」と呼ばれるタカサゴ属の8種類がよく知られています。