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イラブー汁

(じる)

燻製にしてダシをとる、エラブウミヘビを使った最高級の伝統料理

”イラブー汁”は、エラブウミヘビを使った汁料理のことで、沖縄で琉球時代から宮廷料理の流れを汲んで伝わる最高級の伝統料理だ。エラブウミヘビは、産卵のために上陸したもののみ採捕が許されていて、とったウミヘビを一度、硬く乾燥した燻製にしたのち、これを手間と時間をかけて戻してから煮込んで出汁をとる。具には島豆腐や豚肉、昆布や野草などが用いられ、ウミヘビの肉はほとんど入っていないが、その成分がうつった出汁のほうが重宝される。伝統的に薬用効果があるとされ、産後、病後などの滋養料理として沖縄で人気がある。老化防止、血圧降下、解熱などの効果があるといわれるが、非常に手間が掛かるため、提供する店が少なく、なかなか食べられない貴重な料理だ。

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名称
イラブー汁
(じる)

那覇・沖縄本島南部

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