☰
✕

沖縄県 > 那覇・沖縄本島南部 > ラフテー(豚三枚肉の煮込み)

ラフテー(豚三枚肉の煮込み)

琉球王朝の宮廷料理として生まれた伝統の味

ラフテーは、皮付きの豚の三枚肉などを泡盛や醤油、砂糖などで甘辛く煮込んだ、沖縄を代表する郷土料理です。いわば沖縄風の豚肉の角煮で、箸でも簡単に切れるほど柔らかく煮込まれた肉と、とろけるような皮の食感が魅力です。

ラフテーは、もともと琉球王朝時代の宮廷料理のひとつとして作られていたといわれています。また、暑い沖縄で肉を保存するための料理としても発展してきました。

皮付きの豚肉をかたまりのまま下ゆでし、適当な大きさに切り分けた後、泡盛、醤油、砂糖、かつおや昆布のだしなどを合わせた煮汁でじっくりと煮込みます。時間をかけて煮ることで肉が柔らかくなり、豚肉の旨味と調味料の風味がしっかりと染み込んだ味わいに仕上がります。

とろけるような柔らかさが魅力

ラフテーの大きな特徴は、長時間煮込むことで生まれる柔らかな食感です。じっくりと火を通すことで余分な脂が落ち、豚肉は箸で簡単に切れるほど柔らかくなります。

口に入れると肉がほろほろと崩れ、皮の部分はとろけるような食感を楽しめます。煮汁には泡盛の香りがほんのりと残り、豚肉の濃厚な旨味と甘辛い味付けがよく合います。

沖縄の豚肉文化とラフテー

「豚肉を余すことなく食べる」食文化

沖縄の伝統料理は、古くから豚肉を中心とした食文化が発展してきました。豚肉は赤身だけでなく、内臓、顔、耳、血なども食材として利用され、特に皮付きの三枚肉は沖縄料理でよく使われる食材です。

かつての沖縄では、豚の脂も貴重な栄養源として大切にされていました。このように豚を余すことなく利用する食文化が、沖縄独自の料理の数々を生み出してきました。

中国との交流が育んだ豚肉文化

沖縄で豚肉が広く食べられるようになった背景には、琉球王朝時代から続く中国との交流も関係しています。中国の食文化の影響を受けながら、沖縄独自の豚肉料理が発展していきました。

日本の他地域で見られた食肉に関する禁忌の影響が比較的少なかったこともあり、沖縄では日常の食事だけでなく、法事や祝い事などの行事でも豚肉が利用されてきました。

保存食から祝いの席の料理へ

昔のラフテーは、暑い沖縄で豚肉を保存するため、比較的濃い味付けで作られていました。砂糖や醤油、泡盛などを使って長時間煮込むことで、保存性を高める工夫がされていたとされています。

時代とともに味付けは次第に変化し、現在では濃すぎない味わいのラフテーも多く見られます。お祝い事や法事などの席で提供される客膳料理としても親しまれ、沖縄の伝統料理を代表する一品となっています。

ラフテーの作り方

豚肉を下ゆでする

まず、豚の三枚肉の皮を直火で焼き、表面を整えてから熱湯に通します。その後、厚手の鍋に湯を沸かし、豚肉を入れてアクを取りながら約1時間半ゆでます。

ゆで上がった豚肉は、ゆで汁ごと冷ましておきます。肉を冷ますことで余分な脂を取り除きやすくなります。

泡盛とだしでじっくり煮込む

豚肉を4~5cm角に切り分け、かつおだしと泡盛を加えて弱火で約1時間煮込みます。その後、砂糖を加えてさらに約1時間煮込みます。

続いて醤油を一度にすべて加えるのではなく、半量ずつ分けて加えます。半量の醤油を加えて約1時間煮込み、その後、残りの醤油を加えてさらに約2時間じっくり煮込みます。

箸で切れるほど柔らかくなれば完成

長時間煮込んで、豚肉が箸で簡単に切れるほど柔らかくなったら完成です。時間をかけて煮込むことで、豚肉の旨味と泡盛、醤油、砂糖などの風味が肉の中までしっかりと染み込みます。

沖縄を代表する伝統料理

ラフテーは、柔らかな豚肉ととろけるような皮、泡盛の豊かな香りが楽しめる、沖縄を代表する郷土料理です。琉球王朝時代の宮廷料理をルーツとしながら、保存食や家庭料理としても受け継がれ、現在では祝い事や特別な席でも親しまれています。

主な伝承地域:沖縄県内全域

主な使用食材:豚の三枚肉

Information

名称
ラフテー(豚三枚肉の煮込み)

那覇・沖縄本島南部

沖縄県