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ジューシー(沖縄料理)

(おきなわ りょうり)

具材によって呼び方はさまざま。沖縄風炊き込みご飯

沖縄風の炊き込みご飯。「ボロボロジューシー」、「クファジューシー」など、入れる具材と作り方によって、色々な呼び名がある。

「ジューシー」という言葉は沖縄県で炊き込みご飯を指します。硬さによって「クファジューシー」(炊き込みご飯タイプ)と「ヤファラジューシー」(雑炊タイプ)があります。「ヤファラジューシー」は時に「ボロボロジューシー」とも呼ばれます。「クファジューシー」は行事や祝いの料理、法事料理として食べられます。旧盆の時には葉ショウガを入れた「ウンケー(お迎え)ジューシー」や、田芋を入れた「トゥンジー(冬至)ジューシー」などがあります。一方、「ヤファラジューシー」は日常の家庭料理で、フーチバーの葉を入れた「フーチバージューシー」や、カンダバーというサツマイモの葉を使った「カンダバージューシー」など、様々なバリエーションがあります。豚肉やニンジン、シイタケなど身近な野菜を入れ、豚だしやかつおだしで煮込んで、栄養たっぷりに仕上げる家庭もあります。

これらの料理は家庭で日常的に食べられます。体が温まるので、冬に食べられることが多いです。また、体調が悪い時に作り、食べる人も多いです。

ご飯は炊く30分前に洗って、水気を切っておきます。残り物のご飯を使う時は、水でさっと洗っておきます。鍋にだしを入れて、洗ったご飯とお好みの具材を入れて、じっくり火にかけます。最近では、食べる直前に生卵とバターを加えて溶かし、まろやかな味わいに変化させる食べ方もあります。

【歴史・由来】
祝い事や法事の時に供されることが多く、家族の健康と子孫繁栄を願う料理だ。
今では日常的に食べる料理だが、本来は、行事や祝いで食べられる炊き込みごはんのような「クファジューシー」と、日常から食べられる雑炊のような「ヤファラジューシー(ボロボロジューシーとも言う)」がある。

また、お盆には「ウンケージューシー」、冬至には「トゥンジージューシー」が作られ、
行事には欠かせない料理となっている。

【作り方】
豚のゆで汁や昆布の戻し汁を使い、ご飯と一緒に豚バラ肉や刻み昆布、
にんじん、椎茸 、ひじき、絹さやなどを入れ、塩、醤油、みりん、酒などを使って炊く。

【提供店】
沖縄県内の料理屋。

【豆知識】
入れる食材によって、次のような呼び方がある。
・フーチバージューシー(よもぎ)
・カンダバージューシー(やえやまかずら)
・チリビラジューシー(にら)
・チンヌクジューシー(さといも)
・クリジューシー(いかすみ)

Information

名称
ジューシー(沖縄料理)
(おきなわ りょうり)

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